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ショート・ショート

その97『カザムの夜 その3』

 ←22話『ヒーラとマロンの‥』(*) →23話『あますず祭り・第三夜』
あらすじ

冒険者であるスレイは、自分の腕を磨くため、初めてカザムへとやってきた。
そこで偶然にも、同い年くらいのタルタル族の男性・メリクと出会う。
メリクに一目惚れしたスレイ。
スレイへの想いを徐々に募らせたメリク。
紆余曲折あったものの、二人の想いが‥そして身体が重なる‥夜が始まる。

 

カザムにある普通の宿屋の‥普通の一室。
しかし、その中では決して「普通」では無い行為が行われている。
茶色の髪をツンツン、と立たせたタルタル族の男性と‥紺色の髪を後ろに縛った、タルタル族の男性。
‥いや、二人の年齢からすると「男の子」と呼んでも良いものなのだろうが‥
早くに成人体型となる、タルタル族の外見特徴からして、その判別は一見して付かないだろう。
茶色の髪をツンツンと立たせた男性‥メリクは、もう片方の男性‥スレイに覆い被さる様にしながら、キスを続ける。
スレイは床に仰向けになって‥メリクの唇を受け止め続けていた。
無論、スレイが嫌がっている訳では無い‥むしろ望んでいる、と言った方が良いだろう。
しかし‥メリクがスレイの着ている服に手をかけたところで‥慌ててスレイがメリクを軽くはねのけた。
予想外の抵抗を受けたメリクは、唇を軽く手でぬぐいながら‥スレイの様子をうかがう。
「ま、待ってくれ‥‥風呂‥入らなくて良いのか」
久しぶりのキスの感覚を、嬉しく思いながらも‥
いつのまにか押し倒されていた‥そんなメリクの強引さに、戸惑うスレイ。
スレイは少し慌てるように‥そして少し恥ずかしそうに、メリクに尋ねた。
‥勿論それは、自分の体臭を気にしての事だった。
今日は出立の用意等、様々な準備に‥そして港までの往復に。
沢山の汗をかいたのだが、あれからシャワーすら浴びていない。
もしかすれば匂うかもしれない‥そう思っての事だったのだが‥
「‥オイラは別に良いよ。スレイさんの香り、好きだから。‥スレイさんは気にする方かい?」
「‥いや、良い‥私もメリクの香りは‥‥その‥‥嫌いじゃない」
メリクの思わぬ答えに‥いや。
‥どこか「過去の人」を思い出す様な、そんな言い方に‥
恥ずかしいのだろう‥頬を赤らめ、顔を少し逸らしながらも、小さな声でスレイは答える。
そんなスレイの様子を見て‥メリクはまた頬が緩んでしまう。
普段は寡黙で、堅そうなスレイが‥こうして恥ずかしそうにしている様子が、たまらなく可愛く思えたのだ。
「ふふ、だったら良いよな。さ、邪魔なものは脱いじゃおうぜ」
普段の「客商売」で慣れているから‥だろうか。
メリクはキスを繰り返しながら、スレイの服を器用に脱がせていく。
‥最も、ここカザムが気候の暖かい場所だという事もあり、スレイは薄着を着ていた‥
だからこそ、メリクも脱がせやすかったのだろう。
あっという間に服を脱がされ‥ズボンは下ろされ‥
白い下着の上下のみ、という姿にされたスレイ。
メリクもまた、同様に服を脱ぎ‥同じ様な姿になる。
流石にキスをしたまま、シャツを脱ぐのは困難‥と思ったのだろう。
唇を離すと、メリクはまず‥スレイのシャツを脱がし始める。
「っと‥そうだ。スレイさんは‥どっちなんだい?」
スレイのシャツをはぎ取るなり、そんな質問を投げかけるメリク。
シャツの中から顔を出したスレイは、しかし‥その問題の意図を図りかねたのか、軽く首をかしげる。
「どちら‥というのは何の事だろう?」
聞き返してきたスレイに‥メリクも同様にシャツを脱ぎ、更に‥パンツも下ろしてみせる。
‥中から少し大きくなったペニスが、たわわに弾けて‥スレイは思わず注視し、すぐに顔を背けてしまう。
そんなスレイの様子を、メリクは待たしても「可愛い」と思ったのだろう。
にこにこと微笑みながらも、優しい声で答えた。
「役割の事だよ。タチかい?ネコかい?‥ああ、いや‥『入れる方』かい?『入れられる』方かい?」
「あ‥‥い、いや、そう‥だな、私は‥その‥
 ‥‥‥意外かもしれないが、ネコ‥だ」
思いも寄らなかった、そんなメリクの言葉に‥少し慌てるスレイ。
そして‥メリクの「質問の意味」が分かっても、答えはすぐに出て来なかった。
自分が所謂「ネコ」であることが‥普段の自分とはどことなく違うイメージだと分かっていて‥
その意識が、メリクに答えるのを躊躇させてしまったのだ。
だが、すぐに「はっきりとしなければいけないこと」「いずれは分かってしまう事」と思ったのだろう。
恥ずかしそうに、顔を伏せながら‥スレイは呟く。
「ふふ、わかったよ、スレイさん。じゃあ‥たっぷり愛してあげるよ」
心の中では「意外なんかじゃないよ」と思っていたメリクだったが‥流石に口にするのは控えたようだ。
それよりも‥スレイが「ネコ」である事が分かったからか‥
あるいは、メリクがそもそも「タチ」寄りの性格だったからか‥
‥もしくは、メリクの経験が、どちらをもこなせるようにさせたからか‥
メリクは少しだけ、「男らしい」素振りを見せつつ‥視線をそらしたままのスレイ、その頬にキスをする。
頬、そして唇へと軽いキスをして‥
更にもう一度、唇へとキスをしようとしたその時。
スレイは慌ててメリクの顔を止めて‥恥ずかしそうに呟いた。
「ま、待て‥その‥‥『さん』は要らない‥スレイ、で良い‥」
どうしても気になっていた事。
‥好きだから‥メリクも好きで居てくれるから‥だから‥名前だけで呼ばれたい。
スレイさん、という他人行儀な呼び方じゃなくて‥スレイ、と‥呼んで欲しい。
「ん‥分かったよ、スレイ。‥ありがとう‥」
スレイのそんな想いが込められた言葉に、メリクも頷いて。
‥そして感謝の気持ちを述べる。
また一歩‥スレイの心に近づけたかな、と‥そんな気持ちを持って、微笑みながら。
そんな微笑むメリクに‥今度はスレイの方から唇を近づけて‥軽くキスを交わす。
‥キスをするまでは良かったのだが‥
「‥別に‥その、礼など‥」
唇を離した途端、スレイはまた恥ずかしそうに‥視線を逸らすのだった。
「ふふ、スレイは‥可愛いんだね。‥じゃあ、可愛いパンツも‥脱ごうね」
スレイの方からしてきたキスに‥メリクは嬉しさを感じて。
そしてその後の‥相変わらずの可愛い様子に‥メリクは微笑みが治まらない。
可愛すぎるスレイに対し‥思わず子供をあやすような言葉を掛けてしまったメリクだったが‥
「‥‥うん‥」
‥そんなメリクの言葉にも、スレイは気にしていないのか、あるいは‥そうされたいのか。
スレイは素直に‥そしてやはり、恥ずかしそうに‥頷くのだった。


「それにしても‥スレイのちんこ、大きいね」
メリクがスレイのパンツを脱がした後。
メリクはスレイの立派なペニスを撫でつつ、その耳元で囁く。
すっかり大きくなっている、スレイのペニスは‥タルタル族の平均を大幅に上回る大きさで。
他種族のペニスを見慣れているメリクでも、思わず「おっ」と言わせる様な‥そんなペニスだった。
「あ、あまり‥言わないでくれ‥。恥ずかしい‥」
しかし、一方のスレイは‥やはり恥ずかしがって、顔を赤くし‥そして背けてしまう。
その表情に、少しだけ陰りが見えたのは‥過去の苦い経験のせいだろうか。
そもそも、スレイのペニスが大きすぎるために‥「過去の人」には挿入する事ができなくて。
結果としてスレイがネコとして立ち回ることになったのだった。
しかし‥最初こそ望んではいなかったものの、スレイは段々と感じる様になり、
最終的にはすっかりネコとして落ち着いた‥という訳だった。
そんな過去の事を思い出していたスレイに‥メリクの優しい言葉が掛けられる。
「ふふ、良かったら今度は、オイラにも入れてよ。‥でも、今日はスレイが入れられる番だからね」
スレイの心を知ってか知らずか‥そんなメリクの言葉に、思わず胸の鼓動が跳ねるスレイ。
そのせいだろうか、一方的にペニスを弄られるばかりだったスレイが、反撃へと転じる。
「んッ‥‥メリク‥メリクの‥も‥」
「ん‥あぁ、オイラのちんこも触ってくれるかい?スレイ‥」
メリクのペニスに向け、手を伸ばすスレイ。
メリクのペニスも、スレイ同様既に大きくなっていて‥
無論、大きさではスレイに敵うべくもなかったが、それでもタルタル族の平均以上‥はあるだろう。
大きな亀頭部‥更に言えばそこは、綺麗に剥けていて。
スレイはほれぼれとしながらメリクのペニスを手で包む。
「‥メリクのだって‥大きい‥」
久しぶりに触れる、他人の大きなペニス‥その感触に。
スレイは思わず熱っぽい声を上げる。
‥「過去の人」を失ってから、考えないようにしていた‥しかし、心のどこかではずっと待ち望んでいた‥
他人の‥いや、新たに愛する人のペニスを感じて‥スレイの胸は高鳴っていく。
熱い想いを抱えながらも、スレイはメリクのペニスを手で揉みしだき‥扱き‥先端から雫を溢れさせる。
そんなメリクの手での愛撫に、スレイはうっとりとした表情を浮かべていたが‥
何かを思いついたのだろう、そっとスレイの手を取り、ペニスから遠ざけさせる。
「ありがとう‥後でスレイの中に入るんだから‥もっと可愛がって欲しいな」
まるで何かを催促するように、メリクは寝転がっているスレイ‥その顔へと腰を近づける。
いや‥正確に言えば、そのペニスを近づけていく。
「ん‥メリク、舐めるよ‥」
スレイもまた、メリクの意図が汲み取れたのだろう‥そう言うと、近づいてくるペニスへと舌を伸ばした。
「ンッ‥」
熱く‥そして、綺麗に剥けているペニス‥その先端に舌が触れる。
最初はツンツン‥と触れ、そしてすぐに‥れろん、れろんと舌全体を使って舐め始める。
以前の記憶を呼び覚ましつつ‥どうすれば気持ちよくなるのかを考えて‥
いや、考えるまでも無く‥自然と舌が動いていた、と言った方が良いだろう。
あるいは、自分が「舐めたい」という本心に逆らっていなかった‥と言ってもいいのかもしれない。
スレイは、次第に舐めるだけでは物足りなくなったのか‥口中に咥えなおして、舌を這わせる。
時には吸い付き‥時には頭をスライドさせて‥メリクのペニスを愛撫していく。
そんなスレイの愛撫が、どれだけ続いただろうか。
「スレイ‥舐めるの上手いなぁ‥このままじゃ、オイラ出ちゃうよ?」
スレイの舐め方が上手かったのに加えて‥メリク自身、ここ最近「出して」いなかったということもあったのだろう。
メリクのペニスに、すぐに込み上がってくる射精感。
熱心に舐め続けるスレイに対して、メリクはそれを主張し‥そして反応を待っていた。
「ん‥飲むよ‥溜まってるんだろう?‥濃いの、飲ませて欲しいんだ‥」
一旦メリクのペニスから口を離し、メリクに向けてそう言うスレイ。
メリクのペニスを舐め続ける間に、すっかり興奮してしまったのだろう。
その表情からは、最早恥ずかしさは見えなくて‥代わって「妖艶さ」が漂い始めていた。
うっとりとした表情で‥メリクのペニスを愛するスレイ。
新たなスレイの一面を見られた事が‥メリクを更に嬉しく‥そして興奮させる。
思わず、スレイの望むままにしてあげようか、という思いに駆られる。
メリクにも丁度、そんな欲望‥スレイの口の中に、大量の精液を注ぎ込みたい‥という思いがあったから。
‥しかし。
メリクの心の中にある‥「スレイへの想い」
それが‥メリクの中の欲望を抑え込んだのだ。
スレイもメリクも、共に「初めての事」ではない。
だが、「スレイとメリクの二人」でするのは「初めて」だから‥だから‥‥と。
そんな感傷的な思いが、メリクに違う結論を出させていた。
メリクはスレイの頭にそっと手を置くと、ゆっくりと‥ペニスを引き離していったのだ。
気持ちよくなって貰おうと、頑張っていたスレイは‥メリクの動きに顔を見上げ、不思議そうな表情を見せる。
‥まるで「どうして?」と言わんばかりの視線を、メリクに送る。
「ん‥いや、折角だから‥スレイとの初めては‥スレイの中で出したいんだ。
 オイラ‥スレイとの初めての事を‥大事にしたいから」
その、メリクにしてはあまりにも純な言葉に、スレイは‥
「‥う‥‥うん‥」
先程までの妖艶な表情もどこかに‥
恥ずかしそうな‥嬉しそうな‥そんな表情をしながら、頷くのだった。


「んッ!‥メリク‥もう、大丈夫‥だから‥‥あんまり‥‥ひゃあッ!」
メリクに対して、後ろ向きで四つんばいになっているスレイ。
‥正確には、床に顔を沈ませながら‥お尻をメリクの方に向けている‥と言った方が良いだろうか。
先程から「これから」の為に、メリクがスレイのアヌスを弄っていたのだった。
スレイが幾ら経験があるとはいえ、それはもう1年も前の事。
それ以降経験が無かった事に不安を覚えたスレイは、メリクに弄って貰ったのだが‥
そのメリクの手技にすら、快感を覚えてしまう。
スレイの口からは、次々と艶やかな声が漏れていたのだ。
一方メリクは、スレイのアヌスがほどよくほぐれてきたから‥だろう。
アヌスから手を離すと、ふぅ、と一息付いて話し始める。
「うんうん‥これなら充分かな。‥さて。
 スレイ、初めては‥やっぱり正常位でしようか」
「は、初めてって‥私は別に、初めてじゃ‥」
メリクの言葉に、スレイは慌てて振り返り、メリクの顔を見つめるが‥
‥優しそうに微笑むメリクの表情に、思わず言葉が止まる。
「ああ、オイラとスレイの『初めて』って意味だよ。だから‥さ?」
優しい言葉でそう言われてしまっては、スレイにはもう何も言い返す事が出来なかった。
メリクの言うままに‥正常位の為の体勢、仰向けに寝転がり‥メリクを待つ。
一方のメリクも、寝転がったスレイの‥その唇にもう一度、ゆっくりとキスをして‥
愛しい紺色の髪を一撫でした後‥体勢を整える。
スレイの開かれた足の間に入り‥両足を持ち上げて。
今度はスレイが自分で両足を持ち、メリクが動きやすいようにサポートする。
メリクは、空いた両手を用い、手慣れた手つきでペニスをスレイのアヌスへとあてがい、そして‥
「スレイ、いくよ。ゆっくり入れるからね」
「‥だ、大丈夫‥だから‥‥来て‥」
まるで本当の「初めて」を相手にするように、優しい微笑みと‥優しい言葉を掛けるメリク。
強気な言葉と、恥ずかしそうにしながら‥その中に少しだけ不安を覗かせる、そんな表情を見せるスレイ。
メリクはゆっくり‥しかししっかりと、腰を進めて‥
‥スレイの中へと、自分のペニスを埋没させていく。
「ん‥はぁ‥‥あッ‥」
「ん‥んん‥ッ‥んッ!」
メリクがスレイの中に入る度、二人の口から、それぞれ違った音色の息が漏れ始める。
初めての人‥想い人‥愛しい人‥そんなスレイの中‥しかも心地よい中の感覚を感じるメリク。
痛くは無いが、久しぶりのせいで強い圧迫感を感じながらも‥穏やかな腰の動かし方に、メリクの優しさを感じるスレイ。
ただ一つ‥メリクとスレイ、二人に共通していたのは‥
‥目を閉じ、互いを感じようとしていた事。
メリクはスレイの中を感じようと‥スレイはメリクのペニスを感じようと‥集中していたのだ。
だが、そんな二人の目は‥メリクがスレイの最奥を突いた所で開かれる。
メリクの下腹部が、スレイのお尻に当たったその時‥
二人は大きく息を吐くと共にゆっくりと目を開き、互いを見つめ合う。
二人共、少しだけ潤んだ瞳で見つめ合い‥そして‥言葉を交わし始めた。
「スレイの中‥とっても温かくて気持ち良いよ」
例え動かなくても‥時折締め付けてくる、その気持ちよさに‥
そして勿論、スレイと繋がっている‥という満足感に。
メリクは素直な気持ちを述べる。
「‥‥め、メリクの‥も、気持ち良い‥よ‥」
今はまだ、身体の内に感じる圧迫感の方が強い、スレイのペニスだが‥
しかし徐々に慣れ、気持ちよさを感じつつあるスレイ。
決して痛くは無いと‥それを表す為に言ったつもりだった。
「うん‥‥ありがとう、スレイ」
「‥‥ありがとう‥メリク‥」
二人の、それぞれの想いに対して‥言葉を交わし、そして‥
‥二人の唇は再び重なった。

「‥さっきのね、えっちなスレイも‥また見たいな。だから‥」
長い、ゆったりとしたキスを終えた後‥
メリクは、スレイに対してそう囁く。
‥そう、スレイがメリクのペニスを舐めるのを、興奮して夢中になっていた‥あのえっちな姿。
それを見たいと言われても‥しかし、スレイはすぐにそうなれる訳でも無い。
「‥な、何を‥そんな‥‥んぁっ!」
突然の事を言われ、戸惑うスレイに‥しかし、メリクは行動を開始する。
スレイの両足を両脇に抱え込み、ゆっくりと‥腰を動かし始めたのだ。
しかも、それはただゆっくりと動かしているだけでは無い。
微妙にペニスを動かすポイント‥つまりスレイの中で、突くポイントを変えていくのだ。
一番奥から少しずつ手前に戻り‥最後はアヌスの部分まで。
ゆっくりとペニスを動かし‥動かす幅を変えていく。
そして‥
「ん‥ひぅっ!」
スレイが一際高い声を上げる‥そんなポイントを探り当てる。
丁度ペニスの裏側‥所謂前立腺、と呼ばれる部位である。
「ん‥そうか、スレイはここが感じるんだな。‥よし、沢山突いてあげるよ」
メリクはそう言うと、今度はポイントを固定したまま‥ペニスを小刻みに動かし始める。
だが、その小刻みな動きも‥決して単調な動きではない。
腰を動かす何度かに一度、忘れた頃に強くて早い動きが混じるのだ。
「ン‥‥あっ‥‥‥‥ああッ‥‥‥ひッ!」
メリクが指摘した、そのポイントは‥実際にスレイが感じる場所で。
小刻みな動きですら、気持ち良いと言うのに‥突然にやってくる、大きな動きは‥身体を揺り動かす位に気持ちよくて。
スレイは自分の声が漏れるのを、意識して止めることができない。
強く突かれる度に、甘く‥淫靡な声が漏れ出してしまう。
それは、その声を聞いているメリクの心は勿論、自分の心すらも昂ぶらせることになる。
‥更に‥スレイは気付いていたのだろうか。
自分のそんな声の漏れる間隔が、段々と短くなりつつあったのを。
それは、徐々にメリクが強く腰を動かす早さ‥そして頻度を上げていることと‥
そしてスレイの中が、急速にメリクのペニスに馴染み‥更にはかつての感度を取り戻しつつあった事が原因だった。
徐々に強く感じ始める‥メリクのペニス。
スレイの身体を、体内から甘い快感で突き崩す様な感覚。
そう、あの切ない様な、自然と精液が出てしまいそうになる‥そんな不思議な感覚が、スレイの身体に湧き起こり始める。
メリクのペニスで突かれる度に‥スレイの身体はどんどん快楽を受け入れていく。
そして身体が快楽を受け入れていく事で‥スレイの心も、どんどん淫らになっていくのだった。
やがて、メリクの腰の動きが‥強く、そして早く‥スレイの前立腺を突き上げる様な、そんな動きになると‥
スレイは‥声を‥いや、言葉を漏らし始める。
「ん‥にゃあッ‥んんッ‥‥だ、だめぇ‥‥メリク‥そこ‥突くの‥やだぁ‥気持ち良すぎて‥だめだよぉ‥」
普段のスレイからは、決して想像も付かないような‥
甘く、まるで別人の様な可愛い声を上げはじめたのだ。
その甘い声と‥そして。
メリクからも充分確認できる、スレイのペニスが‥
‥今まで以上に屹立し、更には先端より多量の先走り液をあふれ出していた事に‥
メリクもタガが外れたように動き始める。
「くっ‥スレイ‥可愛い‥‥好きだ‥好きだよ、スレイ」
メリクはそう言いながらも、今まで以上の早さで腰を動かしていく。
無論、スレイの感じる前立腺の所を狙い撃ちしながら。
「メリクぅ‥だめぇ‥‥私、もう‥ダメ‥出る‥出ちゃうよぉ‥」
スレイはもう、限界が近いのだろう。
言葉の調子から見て、まだ少しだけ余裕はありそうだが‥しかし近いのには間違いない。
それに‥スレイにせよ、メリクにせよ‥出来うるならば一緒に精液を出したい、そう考えているに違いなかった。
だからこそ、メリクは‥自分の遅れを取り戻すべく、腰の動きを早めていく。
勿論、そうすればスレイの身体に掛かる負荷とて増えるのだが‥
それ以上に急速に、メリクは自分を高め続ける。
‥いつしか二人の結合部からは、ぶちゅっぶちゅっ‥っと言った粘水音が激しい勢いで聞こえてきていた。
それだけ‥メリクの腰の動きが、凄まじかったという事だろう。
そんなメリクの動きが‥功を奏したのだろうか。
なんとか‥スレイと同じライン近くに、追いつくことができたのだ。
「だ、だめ‥だめ、私‥もう出る‥出ちゃうぅッ!」
再びぎゅっと瞼を閉じ‥すぐにやってくる「放出の時」に備えるスレイ。
ここまできたらもう、戻れはしない‥そんな位にまで、スレイのペニスは限界にきていたのだ。
ともすれば先に出してしまうかもしれない‥そう感じていたスレイだったが‥
「‥オイラも‥出る‥出すよ‥スレイの中に、出すよおッ!」
メリクの言葉に、一抹の希望を見る。
そう、メリクと共に‥出す事が出来る、達する事が出来る‥と。
そしてメリクの言葉の後、すぐに‥二人はほぼ同時に、精液を放ったのだ。
メリクはスレイの中で、その精液が溢れてくる位に。
スレイはペニスから高々と精液を吹き上げ‥二人の身体を白く染めていく。
二人の、いつ終わるとも分からない射精が‥ようやく終えた、その時。
メリクは脱力感により、倒れそうになるのをこらえつつ‥
そっと‥スレイの唇にキスをした。


「ふふ、それにしてもスレイ‥可愛かったなぁ」
事を終えた後‥二人はシャワーを浴び、ベッドの中で寝そべっていた。
「なっ‥あ、あれは‥‥その‥‥忘れてくれ」
スレイは自分でも、気分が相当に高まったときに「ああいった様子になる」事は承知していた。
それが普段の自分と「大きなギャップ」を持っている事も。
散々「過去の人」にも言われた事だったからだ。
「いいや、忘れない。今のスレイも、あの時のスレイも‥みんなオイラの好きなスレイだからだ」
そして今‥スレイには「過去の人」と同じ様に、優しく‥愛してくれる人が居る。
‥いや、同じ様に‥と言ったらメリクに失礼だろう。
正に「過去」ではなく「現在」‥こうして自分の事を想ってくれているのだから。
「メリク‥」
自分の事を、そうまで「好き」と言ってくれるメリクに‥
スレイは嬉しく思う反面、しかし‥申し訳なく思う事もあった。
それは‥いわずもがな、「過去の人」の事である。
スレイはまっすぐに、自分の事だけを想ってくれている‥なのに。
自分はまだ、「過去の人」の事を思い出してしまう‥忘れられないで居る、と。
スレイはそう考えると‥少しだけ‥ほんの少しだけ、悲しそうな顔をするのだった。
「その‥さ。まだ‥スレイの中に、昔の人が居るなら‥‥いや、居ても良いんだ。
 でも、悪いけど‥オイラがこれから、その人の事を‥その人との思い出を‥埋めていくよ。
 その人の事よりも、オイラの事しか考えられなくなる位に」
スレイの苦悩を‥メリクは知っていたのだろうか。
真面目な顔で、スレイにそう言ってみせるメリク。
そんなメリクに‥スレイもまた、言葉を返すのだった。
「ありがとう‥‥大好きだよ、メリク」
スレイは、今日初めて‥素直な気持ちで、メリクに言う事が出来たのだ。
今の、本当の自分の気持ちを。
「ふふっ、そうと決まれば‥さ、続きをしようぜ。‥今度はオイラがネコ役かな?」
「なッ!さ、さっきしたばかりなのに‥‥でも、入れるのも興味はある‥が‥い、いや、でも‥」
ベッドの中で、二人は楽しそうに身体を触れあい、はしゃいでいる。
そんな二人を包むかのような‥カザムの夜。
‥カザムの夜は、まだまだ‥明けそうにない。


 
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