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その10『やっぱり尻が好き・ユイナ編 3』

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あらすじ
 僕はユイナ‥ユイナ・クイナ、15際のタルタル族、男性だ。
 最近、とある事がきっかけで‥僕はお尻を弄る気持ちよさを覚えた‥勿論、オナニーの時も弄る様になって‥。
 その日もそうだった‥リンクシェル活動のある朝、僕はミザレオ海岸のある岩場で、オナニーをしてたんだ。
 ‥そう、お尻にディルドを入れて‥ね。そうしたら‥なんとそこにリンクシェルメンバ-のメイスが現れて。
 僕はメイスの口を塞ぐべく「良い事をしてあげるから、黙っててね」と‥彼のちんちんを舐めてあげたんだ。
 初めてちんちんを舐めながら‥自分のお尻と、ちんちんを弄って‥そして達した僕。
 あまりの気持ちよさに‥そう、貧血を起こしたように倒れてしまったんだよね‥。

 

「ふぅ、今日はギリギリ間に合った‥かな」
集合時間の少し前に、集合場所‥ジュノ上層にある、ガイドストーンへと到着して‥
僕はそんな言葉と共に一息付いた。
いやはや、思いの外‥今朝は寝過ごしてしまってね。
大事なリンクシェルイベントの日だって言うのにさ。
まぁ‥やっぱり昨夜、色々と考えてたのが悪かったんだよね。
そう‥色々と考えて、なんだか‥眠れなくなっちゃって。
「ふふ、ユイナにしては珍しくゆっくりだな」
一息付いた僕に、そんな言葉を掛けてきたのは‥同じリンクシェルメンバーのチュリカだ。
確かに‥僕は大抵、集合時間よりも早めに来ている事が多い
チュリカの言う通り、集合時間間近に到着する‥なんて事は滅多になかったんだ。
だから‥チュリカも少しからかう様な口調で僕に言ってきたんだろう。
「あぁ、ちょっと寝坊してしまってね」
でも僕は、全然悪びれた様子も見せないで‥軽い言葉でそう返した。
え?反省していないのかって?‥うーん、そうだね‥
‥まぁ、時間が絶対!一秒たりとも遅れるな!‥なんていう空気自体がリンクシェルには無いし。
遅れたところで怒る様なメンバーも居ないんだよ、ウチのリンクシェルには。
だから僕も‥そんな空気に甘えてる所がある‥のかもしれないな。
「まぁ、他にも来てないヤツは沢山居るしな。‥あ、サイン、おーい!」
ふと‥チュリカの言葉に視界を動かすと‥大通りの方からサインがやってくるのが見える。
チュリカはサインに何か用があったんだろう‥僕を置いてサインの方へと走って行ってしまった。
‥まぁ、チュリカの事は良いとしよう‥それよりも。
僕はまず‥集まって居る面々を確認する。
勿論、その中に「彼」が居ないかを探して回る為‥だったんだけど。
‥どうやら彼も「来てないヤツ」の中の一人だったみたいだ。
しかし‥‥珍しい。
その「彼」だって、いつもなら比較的早くに集合場所に‥え?
僕の言う「彼」っていうのは誰なのかって?‥ああ、「彼」というのは勿論、メイスの事だ。
‥「彼」とは言っても、別に「彼氏」って意味じゃあ無いよ‥あくまで代名詞の「he」の意味だ。
それはともかく‥いつも早くに来ている彼が、今日はまだ到着していない。
それはつまり、彼も‥もしかしたら僕と同じ様に、寝坊したのかもしれない。
そう‥僕と同じく、昨夜は色々と考えて‥
なんて‥あくまで推測にすぎないけれど、ね。
まぁ、推測を立てるよりも、本人に確認した方が早いだろう‥‥メイス本人に。
肝心のメイスが、いつ頃やって来るのか‥それが問題ではあるけれど‥
「ふぅ、遅れてごめんなさい!」
僕があれこれと考えている内に‥そのメイス本人がやってくる。
確かに‥集合時間は少し‥ほんの少しだけ過ぎている。
彼は皆に向かって謝りの言葉を告げるが‥勿論、皆からは「大丈夫」「問題無い」といった言葉ばかりが返ってくる。
まぁ、よくある光景‥なんだけど、メイスはそんな返事にも、胸をなで下ろすような仕草を見せて。
なんていうのか‥うん、可愛いな、やっぱり。
‥とと、それよりも‥ちゃんとメイスに確認しよう‥‥さりげなく、ね。
ん?メイスが遅れた理由を確認するのかって?
いやいや、そうじゃない‥そうじゃなくて‥‥まぁ、色々だよ。
到着してすぐ、荷物の確認をしはじめたメイスに‥僕はそっと近寄ると‥軽く声を掛けた。
「やぁ、メイス」
いつもの様子で、僕はメイスに声を掛ける。
いつもなら、メイスはにっこり微笑んで「こんにちは、ユイナさん」なんて言葉を返してくれる。
勿論今日だって、似たような返事が‥と、思っていた僕だったけれど‥
「わわッ!‥ゆ、ユイナさん‥!‥こ、こんにちは」
傍目にも分かる様な、慌てた様子でメイスは答える。
‥この反応は、もしかして‥と、僕の頭に一つの「予想」が浮かび上がる。
い、いや‥でも‥‥そうだ、まだそうだと決まった訳じゃ無い。
とにかく‥普段の話題を振ってみよう。
「あぁ、こんにちは。今日は‥」
そう、僕が「今日は珍しく遅かったんだね」と、何気ない話題を振ろうとしたのだけど‥
そんな僕の言葉を遮る様にして、メイスは話し始めたんだ。
「そ、その‥ぼく、ちょっと準備がまだなので‥ご、ごめんなさい」
彼は慌ててそう言うと、鞄を抱えこむようにして‥ガイドストーンから離れていく。
勿論、どこかに行ってしまうのではなく、皆の輪から少しだけ離れる、という程度だが‥
‥あそこまで拒絶されてしまっては、僕と言えども近寄らない方が良いだろう。
‥‥しかし、メイスのこの反応‥‥
僕は嫌われてしまったのだろうか。
‥まぁ、彼に対して「あんな事」をしたんだ‥嫌われても仕方がない、と言えばそれまでだ。
でも‥彼に対して「あんな事」をした後‥その時の彼の態度を考えると‥
‥決して僕の事を嫌っている様子では無かったんだが‥。
そう、昨日の早朝、彼と少しえっちな事をした、その後の事‥だ‥


「ん‥うぅ‥‥」
何か‥身体に衝撃を感じて、僕はそんな声を漏らした。
衝撃‥って言っても、痛い事とかそういうのじゃなくて‥なんて言ったら良いんだろう?
背中に何かが当たる感触‥いや、僕が何かにもたれかかった感触、って言った方が正しいのかもしれない。
とにかく、僕はその感触を感じて目を開ける‥‥目を開ける?
どうして僕は目を閉じていたんだ‥あぁ、そうだ‥確か、射精する瞬間、あまりの気持ちよさに意識を失ったんだっけ。
胸の鼓動が早くなって、貧血を起こしたときの様に‥目の前が真っ暗になってしまったんだ。
情けないな‥ワイセンの言う様に、普段からもっと魚を食べなくては‥いや、海藻が良いんだっけ?
ああ、それよりも‥そうだ、ゆっくりと目を開けて‥周囲の状況を把握しないと。
ゆっくりと目を開けていくと‥微かにぼやける視界の中に、メイスの姿が見える。
メイスも僕と同様、岩場にもたれていて‥丁度僕と向かい合って座っている状態、と言えばわかりやすいだろうか。
彼も僕と同様、目を閉じて‥軽く肩を上下させながら、呼吸をしている‥
おそらくは彼も、射精の感覚に驚いて‥座り込んだのだろう。
‥ああ、そういえば僕の口の中には、まだ精液独特の風味が残っている‥
まぁ、メイスのものだから‥嫌な気はしないけれど。
それよりも‥メイスの呼吸がまだ荒い、という事から考えるに‥
僕の意識が暗転してから、まださほど時間は経っていない‥のだろう、多分。
とりあえずは‥お尻からディルドを抜いて‥って、あれ。
‥僕の目の前に、岩からそそりたつように‥ディルドが立っているのが見える。
ああ、そう言われれば‥今更だけど、お尻の中に異物感は感じられない‥いや、本当に今更だね。
きっと僕は最後の瞬間、お尻からディルドを抜いていた‥ああ、逆にディルドからお尻を離していた‥って言うべきか。
ともかく、そのまま僕は後退して‥岩場に身体を預ける体勢を取ったのだろう。
‥状況把握は、とりあえずこんな所か‥さて、次は‥と、僕がこれからの事を考えようとした、その時。
メイスがゆっくりと‥目を開けていくのが見えた。
そして‥僕の姿が見えたからだろうか、すぐに頬を朱くして‥そのまま俯いてしまった。
ふふ、さっきの事を思い出しているのかもしれないな‥可愛い事に。
‥どれ、少し‥メイスと話をしよう。
「やぁ、メイス‥さっきは気持ち良かったかい?」
僕はなるべく自然な微笑みを浮かべながら‥メイスにそう尋ねてみる。
声のトーンだって、なるべく落として‥柔らかく言ったつもりだったけれど、それでも彼は驚いたみたいだった。
「えッ!?‥あ‥そ‥その‥‥気持ち‥よかったです‥」
慌ててパッと顔を上げると‥少し朱い顔を、更に朱く染めながらそう言って‥再び俯いてしまった。
恥ずかしいながらも、素直に答えるメイス‥その様子は実に可愛い。
そんなメイスの様子に、僕も嬉しくなってしまって。
「そう!それは良かった‥‥どうかしたのかい?」
思わず少しだけ声を大きくして、そう言ったんだけど‥
恥ずかしそうにしていた筈のメイス、その表情が‥違う表情へと変わっていく。
俯いたまま、目を丸く見開くようにして、何かを見つめている‥
メイスは何かを見つけたのだろうか‥そう感じた僕は、彼の視線を追って‥そして。
‥彼が何を見つけたのに‥気がついた。
「あ‥あの‥ユイナさん、これ‥って‥」
メイスはそう言いながら、恐る恐る‥とでも言う様に「それ」に指をさしてみせる。
まぁ‥もしかしたらメイスが「これ」を見るのは初めてかもしれない。
やっぱり、初めてこういうのを見たら、驚く‥ものだろうし‥。
「‥あぁ、これ‥ね。ディルド、って言うんだよ‥初めて見るのかな?」
そう‥彼が指さしたのは、僕が岩場に立てておいたディルドだった。
しかも、何の因果か‥丁度彼から見て、ちんちんを裏側から見る様な角度で‥袋だってちゃんと見える。
流石に誤魔化すことはできないだろう‥いや、誤魔化すつもりもないけれど。
「は、はい‥これって‥一体‥」
メイスはそう言うと、ゆっくりと腰を上げて‥身を乗り出す様にして、ディルドを見つめている。
様々な角度から、不思議そうな表情で見ている、その様子は‥ふむ。
なんとなくちんちんみたいだけど、何に使うのか分からない‥と言った所だろうか。
‥ふふ、だったら少し意地悪を言ってみようかな。
「ふふ‥メイスはこれが、何に見えるかな?」
「え‥っと‥‥ちんちんに‥見えます‥」
僕の問いかけに、メイスは少し恥ずかしそうに‥頬を朱くして、そう答える。
恥ずかしそうに応えるメイスに‥僕はストレートに答える。
‥きっと、メイスにとっては驚くであろう内容を。
「ふふ、そうだよ‥アダルトショップで売っているものでね‥メイスの言う通り、ちんちんを模したものなんだ。
 で‥僕はこれをね、さっきまでお尻に入れていたんだよ」
少し悪戯っぽく答える僕に‥メイスの顔色が見る見る間に変わっていく。
「‥ええッ!?こ、これ‥こんな大きいのを‥お、お尻‥に‥」
それは「信じられない」「恥ずかしい」という二つの思いが高まるように‥
顔を真っ赤にしながら、驚いた様な表情で。
でも‥でも、まだ‥終わらない。
もう少し‥恥ずかしくも慌てふためく、メイスの可愛い姿が見たいから‥
そして、願わくば‥‥いや。
「そう‥慣れればお尻がとても気持ち良くてね‥。
 僕はね、お尻にこういうのを入れて‥オナニーしてるんだよ」
本来であれば、オナニーの話などするものではないし‥
お尻にディルドを入れてするなどという、一般的ではないオナニーの仕方を言うべきではない‥と思う。
でも‥なんとなく、メイスがディルドに興味を惹かれてる‥あるいは‥
‥僕に惹かれている様な‥そんな様子が見えたからこそ‥僕は言ったんだ。
そう、メイスがもっと‥僕に、そしてお尻に興味を示すように。
「そ‥それって‥その‥えっと‥‥」
恥ずかしさに、モジモジとしているメイス。
もっと聞きたい‥知りたい‥メイスはそんな風に言っている様にも見えたのだが‥しかし。
その時、僕の耳に「人の声」が聞こえた様な‥そんな気がした。
‥今思えば‥
周囲に波が打ち付ける、騒がしい場所で‥人の声なんて聞こえる筈が無い。
聞こえた「人の声」など、空耳‥気のせいでしかなかったのかもしれない。
だが‥例えそうだとしても、僕の心の温度がガラリと変わってしまった‥急激に冷めてしまっていたんだ。
そう‥僕は今更ながらに「時間の経過」を意識するようになった。
時間を判別するものなんて、近くにないから‥正確な時間は分からない。
でも、当たり前の事だけど‥確実に、時間は経過している。
そろそろ早起きの者が起き出す頃かもしれない。
海岸の方に散歩として来る事だってあるかもしれない。
あるいは、僕やメイスのテントが空なのを見て、探しに来ているかもしれない。
‥そろそろ潮時か。
そう判断した後は‥早かった。
「さて、メイス‥そろそろキャンプに戻ろう。‥起きてくる者が居るかもしれないからね。
 さぁ、これで身体を拭きなさい」
僕は迷うことなく、メイスにそう告げると‥
岩場に掛けてあった鞄から、布を取り出し‥メイスに手渡した。
「あ‥は、はい。‥ありがとうございます」
僕の差し出した布を、メイスは薄く微笑んで受け取ると‥
‥しかし、少しだけ残念そうな‥そんな表情をしたんだ。


あの状況からして‥メイスはお尻に‥あるいは僕に、興味を持った様な気がしていた。
僕の口に精液を放ち、気持ちよさそうな‥恥ずかしそうな表情をしていたメイス。
ディルドを見て、興味津々な表情を見せていたメイス。
行為を終える合図‥布を渡した際の、残念そうな表情をしていたメイス。
これらから判断したら‥やっぱりそう考えるだろう?
だけど、ついさっきの行動‥僕を避ける様な行動を見ると、そう考えるのは間違いだったのかもしれない。
今まで親しくしてくれていたから‥行為中は一時的に僕に合わせるようにしていただけで‥
本当は違う感情が、胸の中にあったのかもしれない。
そして‥昨夜、彼は家に帰った後、一人落ち着いて考えてみたんだ。
今まで親しくしていた人‥つまり僕が、そんな「変態」だったと知って‥
戸惑い、悩み‥結果として、「これからは親しくしないでおこう」と考えたのかもしれない。
それでさっきは、あんな態度を取って‥。
あくまで‥推測だ。
推測にすぎないけれど‥ふぅ。
正直言って、僕の心にも「もしかしたら」という考えはあった。
メイスが僕を好いてくれたら‥好いてくれるのなら‥‥その時は、と。
でも‥‥でも。
結果として、彼は僕から離れてしまった‥のかもしれない。
僕の軽はずみな行動で‥軽はずみな言葉で。
どうして僕は、あんな所でオナニーを始めてしまったのか。
どうして僕は、彼がついてきている事に気がつかなかったのか。
どうして僕は、彼を引き込もうとしたのか。
どうして僕は‥‥僕は‥‥。
‥何が学者だ、何が「状況をよみ、二手三手先を読んで‥」だ。
いや、端っから間違っていたのだろう‥他人の心‥メイスの心を読むだなんて。
‥まぁ、今更ぐじぐじと考えても仕方無い‥逃がした魚は大きかったけれど‥ね。
ああ‥本当に大きかった‥‥本当に。
ともかく‥彼はこれからも僕の事を拒み続けるかもしれない。
でも、同じリンクシェル活動に参加する限り‥彼とは顔を合わせ続ける事になるだろう。
それはとても‥居心地の悪い事だろうけど‥僕はまだ、リンクシェルを辞めるつもりはない。
少なからず、今まで彼を指導し‥至らぬ所を教えていたんだ。
もう少し‥せめて彼が一人前となるまでは、指導を‥いや。
そんな事も言ってられないかもしれない。
彼が僕の事を拒む‥いや、拒絶するようであれば、その時は‥。
‥なんて、そんな事を考えるのは、まだ気が早いのかもしれないね。
そうだ‥今まで僕が言った事は、あくまで推測にすぎないのだから。
だから‥と、僕は自分の心に言い聞かせる。
‥とりあえずは‥今日の活動を乗り切らねば。


‥おかしい‥どうしてこんな事になったんだ。
頑張らねば‥と、思い、臨んだ今日のリンクシェル活動。
しかし‥こんな時に限り、僕の状況把握は上手くいかない。
メイスに指導をしている余裕すらない‥失敗を挽回するのに精一杯だ。
リンクシェルの皆からも、僕の様子がおかしい事は充分に分かっていたのだろう。
口々に「どうしたんだ」「大丈夫か?」といった声が掛けられ‥その言葉に僕は更に焦ってしまう。
なんとか‥なんとかしなくては、と思い‥もがけども‥光明は一向に差しこまない。
更には‥‥メイスだって、僕の事を見て‥心配そうな顔をしている。
いや‥違う‥きっと彼は‥‥
‥ええい、そんな事を考えている場合ではない‥今は‥今は‥。
‥‥‥
‥‥

そんな風に、必死にもがき続け‥空回りを繰り返しながら‥今日の活動は終わった。
‥挽回どころではない‥失敗に失敗を重ねる‥正にそんな状況だった。
最初は気にしてくれていた、リンクシェルメンバ-達も‥次第に声を掛けてはくれなくなった。
いや‥正直その方がありがたい。
今は‥そっとしておいて欲しい位だから。
‥活動を終えた後、僕は一人帰路に就く。
皆からの、夕食への誘いも‥丁重に断りながら。
解散場所から歩き始めた僕には、色々なものがのしかかっていた。
失敗を重ねた事に対する、自責の念に始まり‥
そして最後に行き着くのは、メイスとの事に対する後悔‥。
今日はいっその事、家で一人お酒でも飲み、酔いつぶれて寝てしまおうか‥
そんな事を考え始めた僕に‥声を掛けてくる人が居た。
それは‥
「どうしたの、ユイナ。今日は一日元気無いみたいだったけど」
言葉とは裏腹に、全然心配そうではない語気で語りかけてくるラケルト。
僕の所属する、リンクシェルのリーダーだ。
ラケルトは僕の隣に並び‥同じ様にレンタルハウスに向けて歩き始める。
周囲には既に他のメンバーは見えない‥見知った顔が居ない中で、ラケルトはそんな話を聞いてくる‥
‥それは僕に気を遣ってくれているからで‥彼なりの優しさなんだろう。
心配そうに聞いてこないのも、優しさの一環だ‥‥と思う。
彼はそれだけ信頼の置ける人だ。
‥だからこそ、僕も‥‥色々と話すことが出来る。
‥‥筈だったんだけど‥。
「あ‥いや、その‥」
何から話せば良いのか‥僕が上手く纏められず、言葉を濁した‥その時。
「メイス、失敗なんて気にしないで良いんだよ。問題は、その失敗の元の‥あ」
僕の言葉を遮る様にして、話し始めるラケルト。
だが、話し始めてすぐに‥ラケルトは驚いた様な表情をして‥言葉を止める。
ラケルトは何かを見つけたのか‥と、僕は彼の視線、その先を追って‥そして彼と同じ様に驚いた顔をした。
‥そう、そこには‥メイスが、僕の方を見て立っていたから‥だ。
思わず僕は足を止め‥今度はメイスが僕の方へと歩いてくる。
ジュノの上層‥人混みのそれほど無い、通路の真ん中で‥
僕とメイスは二人、互いに何も言わずに‥見つめ合っていた。


 
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