FC2ブログ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←その12『やっぱり尻が好き・二人は‥編 1』 →その14『やっぱり尻が好き・二人は‥編 3』
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png タルタル協奏曲
もくじ  3kaku_s_L.png 星芽寮交響曲
もくじ  3kaku_s_L.png 小説・短編
もくじ  3kaku_s_L.png ショート
もくじ  3kaku_s_L.png 未整理
もくじ  3kaku_s_L.png リンク
もくじ  3kaku_s_L.png 作品案内
もくじ  3kaku_s_L.png 管理人より
  • 【その12『やっぱり尻が好き・二人は‥編 1』】へ
  • 【その14『やっぱり尻が好き・二人は‥編 3』】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

ショート

その13『やっぱり尻が好き・二人は‥編 2』

 ←その12『やっぱり尻が好き・二人は‥編 1』 →その14『やっぱり尻が好き・二人は‥編 3』
あらすじ
 タルタル種族の二人、ワイセンとユイナは同じリンクシェルに所属する友人だ。
 とはいえ、別に親友‥というほど親しいわけでは無く、勿論恋人という訳でもない。
 いや、そもそも二人共に恋人がいて、つきあい始めたばかり。
 そんな二人が、普段出会わない‥いや、そもそもあまり行かない場所で、偶然にも会ってしまう。
 ‥アダルトショップの店内という問題の場所で、顔を合わせてしまった二人は‥?

 

「ど、どっ、どうしてワイセンがこんな所に‥」
まさか会うとは思わなかった顔‥しかも、会いたくなかった顔に会ってしまって、僕はそんな声を上げる。
‥えっと、分かるかな‥驚きのあまり、声が裏返ってしまってる位なんだけど。
でも、驚いたのは何も僕だけじゃない。
ワイセンも同じだった様で‥
「そ、そういうユイナだって、なんでこんな所に居るんだよ!」
慌てた様子で、僕に向かって言ってきたんだから。
‥って、それよりも!
「わ、ワイセン‥声が大きいよ」
そう‥驚いたのは分かるけど、あまりにも声が大きすぎる‥まぁ、ワイセンらしいと言えばらしいけど。
僕はワイセンを軽くたしなめながら、周囲を見回してみる‥
‥まぁ、幸いにも周囲に他人は居ないし‥店員さんも来ない様だ‥‥良しとしよう。
「あッ‥わ、悪い‥」
僕の言葉に、ワイセンはそう言って‥少ししょんぼりとしたような表情を見せる。
その様子は‥なんだか、いつものワイセンと違う様な気がするけど‥うーん。
まぁ、場所が場所だから‥かな?
そりゃあ、こんな所で知り合いに出会って‥更には騒がしいのを咎められたら、しょんぼりするかもしれない。
でも、なんていうのか‥普段の騒がしくて、元気いっぱいなワイセンとのギャップが何とも‥ね。
なんて‥ワイセンを観察している場合でもないね‥これからどうしようか。
やっぱりここは、お互いに不干渉‥何も聞かずに去るのが一番良いだろうし、そうなると‥
「そういや、ユイナは何か買うのか?」
って、早速僕に聞いてくるのか、ワイセン!
もし僕がヘンなモノを買っていたら、君だって反応に困るだろうに‥。
まぁ、僕が買おうと手に持っているのは、ローションとかディルドとか、普通の‥
‥って、ディルドは普通じゃないよね!‥僕は普通のつもりでいたけどさ‥。
ま、まぁ‥ここは「ローション買いに来たんだよ」って、ローションだけ見せれば良いかな。
ローションだけでもどうかとは思うけど‥ディルドを見せるよりはよっぽど良いだろうし。
「ああ、実はロー‥」
「おっ、ユイナ‥お前、凄ぇの買うんだな!」
って、ワイセン‥こんな時に限って目の付け所が良い、というか察しが良い、というか‥
僕が隠そうとしたディルドを指さしてきたんだ。
‥あぁ‥僕は明日からリンクシェル内で「ユイナ‥お前凄いんだってな‥」とかみんなに言われてしまうのか‥
い、いやいや‥ここでなんとかワイセンを口説き落として‥って言ったら違う意味になるな。
そうじゃなくて‥ワイセンを説得して、黙っていて貰わないと‥
「い、いや、その‥これは‥その‥‥こほん。ワイセン、良いかい?これはね‥えっと‥」
とりあえず‥どう誤魔化そうか。
言葉を並べながら、必死に考えるけど‥えっと‥
なかなか理由が思い浮かばず、戸惑う僕に。
ワイセンはクスリと笑って‥こう言ったんだ。
「あ‥いや、良いんだよ。その‥俺だってこういうの買おうとしてるし」
ふふ、と笑いながら僕に見せてきた、そのものは‥
‥うわ、凄い‥長いディルド‥だ。
‥‥えっと‥つまり、なんだ‥その‥‥
‥‥‥お仲間?
い、いや、まだ分からないぞ‥もしかしたらワイセンは、これを彼女に使うつもりかもしれない。
‥いや、彼女が居るのかどうかも分からないけど‥
でも‥でも、ワイセンの様子を見ると、なんだか‥お仲間の様な気がしてならないし。
‥‥!そうだ‥そういえば、前にサイン達の家に行ったときの事‥
あの時、僕はサイン達の話を聞いて、お尻を弄るのが良さそうに思ったけれど‥
その話の輪の中に、確かワイセンも居た‥筈だ。
となると‥もしかして。
「‥えっと‥ワイセンももしかして、これ‥お尻で使ってる?」
胸をドキドキさせながら聞いた、僕の言葉に‥ワイセンは微笑んだまま、こくりと頷いたんだ。
「あぁ、使ってるぜ。‥ユイナも、サインとこで話聞いて‥ケツが気になったクチだろ?俺もなんだよ」
なるほど‥ワイセンは僕よりも早く、サインの件を思い出していたのか。
だからあんなにオープンに‥ふふふ、なぁんだ‥分かってみれば単純な事じゃないか。
「そうか‥ふふ、そうだったのか‥」
僕がホッと一息ついたところで‥背後からベルの鳴る音が聞こえてきた。
勿論‥店の扉が開く音だ。
お店から人が出て行ったのかもしれないけれど、お店に誰かが入ってきたのかもしれない。
あぁ‥丁度ここからは、壁があって扉を直接見ることはできないからね。
ともかく、これ以上見知った顔と鉢合わせするのはごめんだし‥さっさと買い物を済ませた方がいいな。
今日、僕が買う予定だったものはほぼ手に取ったし‥ね。
「なぁ、ユイナ‥よかったらちょっと話そうぜ。買い物終わらせてから‥さ」
どうやらワイセンも、僕と同じ結果にたどり着いたらしい。
軽く入り口の方へと振り向くと、そう言って僕を急かしたんだ。
「そうだね、とりあえず、買い物を済まそう。‥っと、忘れちゃいけない」
僕はそう言って‥目の前の商品、魔動エネマグラを手に取る。
そんな僕の様子を見て‥ワイセンも同じ商品を手に取った。
「ふふ‥そうだな、今日はコイツを買いにきたんだ‥忘れちゃいけねぇ」
その言葉に、僕はワイセンの顔を見て‥ワイセンも僕の顔を見る。
互いに視線が合った後‥僕達は互いにニヤリと笑った。

「えっと‥ち、散らかってるけどさ、とりあえず上がってくれよ」
あぁ‥どうして‥どうしてこうなっちまったんだ?
いや、確かに店‥アダルトショップの外へ出て、話をしよう‥って言ったのは俺だ。
でも‥その時は俺の家‥いや俺のレンタルハウスで話をしよう、って思って言った訳じゃ無かったんだ。
なのに‥今、こうしてユイナは俺のレンタルハウスに来ちまってる。
「うん、悪いね‥我が儘言ってさ」
ユイナは、本当に申し訳なさそうな表情で、そんな事を言うモンだから‥
俺だって文句が言えなくなっちまう。
‥いや、文句なんて言うつもりも無ぇんだけどよ。
あ‥いきなりの話で、訳も分からねぇよな‥とりあえず、軽く説明しとくとするか。
ユイナに「店を出て話をしようぜ」って言った時は、どこかでメシでも食いながら、って思ってたんだよ。
そろそろ夕食の時間だし、どこかのメシ屋で美味いモン食いながら‥ってな。
でも、そんな俺の提案に‥ユイナは嫌がってさ。
(外食‥はあんまりしたくないんだ。‥ごめん)
はっきりと「嫌だ」とは言って無いけど‥その表情を見たら、嫌そうなのはよく分かる。
‥別に俺とメシを食いたくない、って訳じゃあ無いと思うんだけどな‥普段も時々メシを食ってるしさ。
あ、いや‥俺と二人だけで、ってのが嫌なのかな‥そうなるとちょっとショックだけど‥。
でもさ、うじうじ考えてても仕方無ぇし‥それに、俺はそれでも話がしたかったしさ。
だから言ったんだよ‥それじゃあ俺のレンタルハウスにでも来るか、って。
そうしたら、ユイナのヤツ‥表情をコロッと変えてさ。
それなら行くよ、って‥嬉しそうに言ったんだよ。
‥まぁ、つまり‥そういう意味では別に、俺と二人で居るのが嫌、って訳じゃあねぇんだよな?
って、ま、待ってくれよ。
俺は別に‥ユイナのことをす、好きだとかそういう風に思ってる訳じゃあねぇからな!
俺にはその‥チタンが居るし‥うん。
だから、そういう訳じゃあ無いんだからな‥うんうん。
「悪ぃな‥ちょっとソファーででもくつろいでてくれよ。‥何か食うモンあったと思うし‥」
ユイナをとりあえずリビングへと連れていくと‥俺はそう言いながら、キッチンへと向かう。
‥いや、普段あんまり家では食わねぇ方なんだよな‥チタンと付き合う様になってからは尚更に。
とはいえ、朝はいつもレンタルハウスで食うし‥何か少しくらいはあっただろ‥うん。
「あ‥気を遣わないでよ。軽くつまむ程度で良いからさ」
そんな俺の生活を‥ユイナも知っていたのかもしれねぇな。
あるいは、外食をしたくない‥って言った事から来てるのかもしれねぇけど‥
ともかく、ユイナがそう言ってくれたから、俺も気が楽になる‥ってモンだ。
とりあえず‥何か軽く作るかな。
‥‥しかし、ユイナにゃあ悪いけど‥リビング散らかってるよなぁ‥‥せめて後で片付けるか。

「へぇ‥意外だけど、ワイセンって料理上手なんだね」
「なッ‥お、俺だってその、少しはやるんだぞ‥」
「でも、これ‥単純そうに見えるけど、結構腕が要る‥とかなんとか聞いたんだけど」
「そんなモンかなぁ‥ほら、釣りしてっとさ、釣った魚を料理してぇ、って思うからさ‥だから自然と上手くなんのかもしれねぇな」
とりあえず‥リビングで、俺達は用意した料理をつまみつつ‥雑談をしている。
ちなみに‥ユイナの言う「俺が用意した料理」ってのはフィッシュ&チップだ。
タイガーコッドっていう魚と、ポポトイモを揚げただけの、簡単な料理。
‥よく魚なんてあったな、って言われそうだけど‥いや、簡単な理由なんだよ。
タイガーコッドってのは、切り身にすりゃあ有名大物魚のエサになるからな。
だから俺もいくつかは‥‥え?魚のエサを食わせたのかって?いやいや、だから調理法に依るだろって‥。
ま、まぁ‥余りモンには違いねぇけど‥しょうがねぇだろ、これしか無ぇんだし‥‥ユイナにはナイショだぞ。
「その割には‥ふふ、あんまり自炊とかしてなさそうだね」
俺の「腕はあるんだぞ」という言葉に反応したのかな。
ユイナはそんな事を言って、俺をからかってくるんだが‥
「ん~、作れてもさ、一人で住んでると‥なぁ?作ろうって思わねぇんだよ」
俺って面倒臭がりなんだろうなぁ‥あんまり自炊したい、って思わねぇんだよなぁ。
料理作るくらいなら、ちょっと外で食ってくるかなぁ、なんて考えるし。
でも‥チタンと一緒に住んでいたら、その‥俺だって作ってあげようとか思ったりする‥かもしれねぇなぁ。
‥チタンと同棲かぁ‥そうなったら‥‥
「一人だから‥ねぇ。ワイセンは恋人、居ないの?」
「うええッ!?な、何を‥」
ユイナのその‥突然の言葉に、俺は慌てて反応しちまう。
‥い、いや‥その‥急だったし‥‥いや、話の流れじゃあ、急じゃないか‥?
そ、それじゃあ‥あれだ、俺が丁度チタンの事を考えている時に、話しかけられたから‥うんうん。
って、と、ともかく‥落ち着かねぇと。
「ふふっ、その様子じゃあ、要るんだ‥恋人さん」
落ち着こうと慌てている(?)俺に、ユイナは追撃の言葉を緩めない。
‥なんて言えば良いんだ‥ここは‥うーん‥‥
って、俺の反応からしたら、もう言ってる様なモンだよな‥白状しちまうか。
「‥居るよ。‥そういうユイナはどうなんだ?恋人‥居るのか?」
俺は観念したように「居るよ」って言うと‥
すぐさま気持ちを切り替えて、いやらしそうにユイナに尋ねたんだ。
そうだ‥今度はユイナが苦しむ番‥いや、ユイナが話す番だ‥!
「うん、僕も居るよ。‥彼の名前も言っちゃおうか?」
って、ユイナのヤツ、全然苦しんでねぇ!
まぁ、俺が「居る」って言ったもんなぁ‥そりゃあ言いやすいか。
それよりも‥え?名前って‥名前言うのか?
た‥確かにユイナの恋人ってのが‥誰なのかは気になる‥気になるけど‥
‥もし聞いちまったら、今度は俺が話さなきゃいけなくなるような‥そんな雰囲気だよなぁ‥
って‥ちょ、ちょっと待て、待ってくれ。
名前云々の前に‥ユイナのヤツ、確かに言ったよな‥?『彼の』名前って‥
‥『彼』って事は‥もしかして!?
「い、いや‥名前は良いけどさ。‥お前も付き合ってる相手って‥男なのか?」
「‥あ゛‥‥って、『お前も』って事は‥ワイセンも!?」
俺の言葉に、ユイナは「しまった!」という様な表情を見せたあと‥
同じ様に、俺の言葉尻に気付いて聞き返してきたんだ。
「あぁ、俺もだよ‥ふふ‥はははッ!」
「なんだ‥ふふふ‥あははは」
俺も、ユイナも‥最初はお互い驚いた顔をしていたんだけど‥ふふ、おかしなモンだよな。
お互いが「男好き」だと分かったからだろうな‥顔を見合わせて笑って‥さ。
しかしまぁ、ユイナも男好きだったとは‥いや、意外でも無い‥か。
俺もそうだけど、ユイナもケツ弄ってたみたいだし‥
そうなるとやっぱり、その‥本物入れてみたくなる‥よなぁ‥?
‥いや、別にみんながみんなそうだ、とは言わねぇけどよ。
でも‥やっぱり好奇心ってのがあるだろ?‥‥多分。
‥そういえば‥ユイナも‥その‥入れられてたりするのかな?
‥‥折角の機会だよな‥よし、聞いちまえ。
「そういやさ‥ユイナも、その‥相手に入れられてるのか?」
少しだけ‥さっきまで笑っていた「余韻」を残しながら、俺は軽く聞いてみる。
‥なるべくその‥軽く聞いたつもりだったけど‥内容が内容だもんな。
ユイナも一瞬慌てたみたいで、「えっ」って言うと‥少し言葉を詰まらせてたんだ。
「ん‥ま、まぁ‥ね。ワイセンも‥だよね?」
少し恥ずかしそうにユイナは頷くと、今度は俺に聞き返してくる。
‥さっきと違って、今度は俺が言い易い番だな。
まぁ、それでも‥言うのはやっぱり恥ずかしいけど。
「ま‥まぁな。俺も、その‥入れて貰ってる」
そう言ったあとで‥俺はふと考えてしまった。
‥「入れて貰ってる」って何だよ。べ、別に‥チタンだって俺に入れて、気持ち良くなってるんだし‥
そうだよ、ギブ&テイク、ってヤツだよ!‥‥多分。
‥でも、俺としてはやっぱり、「入れる」よりは「入れられたい」なんだよなぁ‥
そう考えたら‥って、そんな事考えてる場合じゃねぇ。
今は‥そうそう、ユイナと話してる途中だ。
「ふふ、やっぱり本物のちんちん、って良いよね」
って、ユイナは顔を朱くしながら、エロい事をサラっと言ってきやがる。
‥は、恥ずかしく無ぇのかな‥い、いや、恥ずかしいから顔を朱くしてるんだろうけど‥
えっと‥なんて答えるんだ、俺‥?
「あ、あぁ‥そうだな。‥でも、時々‥その‥ディルドが恋しくなる、って言うか‥」
‥俺は俺で何を言ってるんだ、って自分でも思うけど‥でも、これは本音だ。
確かにチタンのチンコも、その‥良いんだけどよ。
アツいし‥奥まで「意志」を持って、突いてくれるし‥その‥せ、精液だって出してくれるし‥。
でも、ディルドだって‥良いんだよ。
なんていうのかな‥少しひんやりとしてるトコとか、自分の好きなように動かせるところとか‥萎えない所とか。
だからかな‥時々ディルドが恋しくなって、自分でも‥してたりするんだけど。
‥正直言って、一人暮らしをしてる理由の一つ‥かもしれねぇくらいだ。
それくらいに俺は‥
「うんうん、そうだよね。その‥時々ディルドで、こう‥延々と突かれたくなるね」
俺の言葉に、そんな言葉を返すユイナ‥って、ユイナもそうなのか!
‥ああ、理解者というか‥同感者というか‥そういうヤツが居てくれて俺は嬉しいぜ。
「ユイナもそう思うのか‥よかった、俺だけじゃなくて」
俺は嬉しさやら、安堵感やら‥そんなのをまとめてふぅ、と一息付いた。
いや‥本当に嬉しいもんだよ。
「ふふ‥こんな事、誰にも言えないから‥確かめようが無いもんね」
ユイナも嬉しそうに頷いていて‥いや、今日は良い日になりそうだぜ。
とりあえず‥嬉しさ余ってタイガーコッドのフライをパクっと。
‥飲み物がオレンジジュースなのは少し寂しいが‥いやいや、贅沢言っちゃいけねぇよな。
「今日もね、本当はその‥彼に誘われてたんだけどさ。結局こっちを買いにきちゃったしね‥」
ユイナはそう言うと、手元に置いてあった袋‥勿論、アダルトショップで買った物が入っている袋‥をトントンと叩く。
‥そうだよなぁ、まぁ、アレは‥魔動エネマグラは楽しみだもんなぁ。
しかし‥偶然だな。
「あ‥俺もだよ。全く同じ。‥断った事は、ホント悪いと思うけどな‥」
俺も‥チタンからその、えっちの誘いがあったのに‥それを断ってきちまった。
‥チタンからの誘いはいつものこと‥だとは思うけど、それでも断ったのは‥な。
まぁ‥その分明日頑張って、チタンにお返ししてやらなきゃ、な。
‥なんて考えていた俺に、ユイナは少し驚いた様な口調で言ってくる。
「なんだ‥ワイセンもそうなら、尚更外食なんてできないじゃないか」
ユイナの言葉に、俺はふと‥考えてみる。
ん‥外食なんて出来ない‥って‥えっと‥
‥‥‥‥あ。
「え?‥‥あ、あっ、そういう事だったのか!」
そうか‥なんとなくだけど、ユイナの言いたい事が分かってきたぞ。
俺とユイナが二人で食事してる所で、偶然にもバッタリと‥チタンと会ってしまったら。
チタンはどう思うか、って事だな‥。
チタンのえっちの誘いを断って、それで他の男と一緒にいるとなると‥うーん。
そうか‥ユイナはそこまで考えてたのか‥。
「もう、ワイセンってば。浮気だと思われたらどうするの」
ようやく気付いた俺を見て、ユイナはふふっ‥と笑いながらそう言う。
‥いや、確かにそうだよな‥でも‥浮気か。
浮気、っていうほど大げさなモンでも無い様に思うけどな‥。
‥ん、良い事思いついたぞ。
ふふ、ユイナが「浮気」って言って俺をからかうなら‥
俺だって、その話に乗ったフリしてユイナをからかってやるんだ。
へへッ、見てろよ‥
「浮気‥ねぇ。ふふッ、いっその事、本当に浮気、しちまうか?」
俺はにんまりと笑って‥ユイナに言葉を返してみる。
‥い、いや、念の為に言っとくけど‥俺はチタン一筋だぞ。
別にその、ユイナに対してどうとか‥そういう気持ちは無ぇ‥からな。
‥‥本当だぞ。
でも、当のユイナは、って言うと‥
「ちょっ‥な、何言ってるの、ワイセンってば‥‥本気?」
俺の言葉に、泡を食ったように慌てていて‥ふふっ、一本取ってやった、って感じだな。
でも‥もうちょっと、もうちょっと話を進めてみるか。
ユイナがどんな反応をするのか‥楽しみだ。
‥具体的なえっちの内容をつきつけてみるか。
えっと‥流石に「俺が掘る」って言っても説得力無ぇよな‥となると‥
‥やっぱりこれかなぁ‥?
「おう、お互いにほら‥ディルドで掘り合うってのはどうだ?」
まぁ‥俺もユイナもケツが好きだし、そうなると‥これくらいしか思い浮かばねぇ。
まぁ、ユイナは流石に慌てて断ってくるだろうし、そうなったら‥
俺の方だって「冗談だよ、冗談」って笑って終わりだ。
うんうん、良い考えだよな!
「‥ディルドで‥掘り合う‥って‥ん‥‥それくらいなら‥良いかな‥」
「‥ええッ!?い、良いのか」
って、ちょ、ちょっと待ってくれ!
良いのか‥本当に良いのかよ、ユイナ!
お、俺はその‥じょ、冗談のつもり‥
「‥まさか、今になって『冗談だ』なんて言わないよね?」
‥くぅ‥先に釘を刺されちまったぁ‥。
そ、それじゃあ‥その‥えっと‥そうだ!
「‥その‥これって浮気にならねぇ‥か‥?」
そうだよ‥これだって充分浮気だろ‥って、俺が「浮気しようか」って言ったんだった‥!
くぅ、今更何言ってるんだよぉ‥俺ぇ‥。
「えっと‥線引きしよう。キスはダメ、ちんちん入れるのもダメ、だったら‥その‥相互オナニーみたいで良いんじゃないかな‥?」
‥ん‥‥な‥‥なるほど‥
確かに、その‥キスしなきゃ、気持ちだって移らない‥よな、多分。
それに‥その‥俺、キス好きだし‥って、そうじゃなくて!
ちんちんだって入れなきゃ、その‥‥‥‥と、とにかく。
そうか‥相互オナニーか‥なるほどなぁ。
そ、それなら‥い、良い‥かなぁ‥
「ん‥そうだな‥それなら‥‥良いかなぁ‥‥」
俺の言葉に、今度はユイナが戸惑うような‥そんな表情を一瞬見せる。
‥ん、ユイナ‥もしかして‥
「あ‥そ、そう‥‥じゃあ‥‥‥する‥?」
少し困った様な表情を見せながら、俺にそう尋ねていたユイナだったが‥
何かを思いついたんだろう、すぐに残念そうな表情へと変わる。
「あ、いや、でも‥ディルドが無いよね、うん‥残念」
でも、その表情はどこか‥残念というよりも安心しているような‥そんな雰囲気を出していて。
‥ユイナ、もしかして今度はユイナの方が‥及び腰になってるのか?
‥‥こんな調子なら、止めちまった方がいいのかもしれない。
俺も、ユイナも‥彼氏が居て、更には‥微妙に乗り気じゃないんだから。
でも‥それでも‥俺の頭に一瞬よぎった、さっきの考え。
‥互いにケツが好きなモン同士が、ディルドで刺激しあったら‥気持ち良いんじゃないか、っていう考えは‥
凄く‥凄く魅力的だったんだ‥
だから‥だから‥
‥俺はユイナに告げる‥その言葉を。
「‥ユイナも‥俺も、買ってきた‥よな?その‥ディルド‥」
そうだ‥ついさっき、一緒にディルドを買ってきたじゃねぇか。
現物はあるんだから‥もう、断れねぇ‥はずだ。
「あ、そうだったね‥えっと‥」
俺の指摘に戸惑い、言葉を探すユイナ。
‥そんなユイナを前に‥俺は態度を改める。
恥ずかしい様な、戸惑う様な‥そんな今までとは違って、あくまで真剣な表情で‥俺はユイナに言ったんだ。
「あのさ、ユイナ‥俺もさ、『しよう』ってのは‥冗談で言い出したんだ。
 でも‥今はすごくやりたい、って思ってる」
「あ‥うん」
俺の言葉に‥ユイナはまだ、戸惑いを隠せないみたいだ。
‥まぁ、急に俺の態度が変わったから‥かもしれねぇけど。
ともかく、俺は言葉を続ける‥俺の正直な気持ちを‥考えを。
「でもさ、こう言ったら悪いかもしれねぇけど‥俺の好きなヤツは別に居て、ユイナが好きだ‥って訳じゃねぇ。
 ただ‥俺もお前もケツを弄るのが好き‥だろ?だったら、互いにその‥弄る事で、単純にもっと気持ち良くなれるんじゃねぇか、って思うんだ」
そう‥ユイナが好きだからする‥互いに好き合ってるからするんじゃなくて。
あ‥いや、ユイナが嫌いって訳じゃあ勿論無ぇし‥友達‥いや、それ以上の想いはある。
でも‥でも‥俺の「一番」はチタンだから‥だから‥。
その‥そういった気持ちは差し置いて、さ。
俺もユイナも、単純にケツを弄るのが好きだから‥だからお互いにしあったら、きっと‥って。
「ん‥‥そうだね」
そんな俺の気持ち‥ユイナもなんとなく分かってくれた‥のかもしれない。
さっきまでとは違って、凄く‥落ち着いた様子で。
‥でも‥だ。
やっぱり俺には、真剣な口調は似合わねぇみたいだ。
だから‥俺はいつもの調子に戻って、ユイナに言ってみせたんだ。
「だからさ、お前の言った様に‥『相互オナニー』って感じで、気軽にやってみねぇか?
 勿論、キスとかそういうのはナシで‥さ」
本当に軽く‥「やってみないか?」って感じでさ。
「‥うん、分かった。それじゃ‥早速しようか」
俺の言葉に、それじゃあ‥とばかりに立ち上がるユイナ。
‥え?早速って‥い、今すぐにか!?
「にゃあッ!?‥あ、いや‥そ、そうだな‥‥とりあえず、風呂でも入るか」
そ‥そうだ、慌てても仕方ねぇ。
その‥心の準備はまだだけど‥風呂に入る間にできるだろ‥。
「えっ‥風呂って‥一緒に‥?」
俺の言葉に、微妙に反応するユイナ。
‥いや、別に風呂くらい何でも無いだろ‥。
リンクシェルメンバーでユグホトにも行った事あるんだからさ。
裸ぐらいは‥‥ん?‥もしかして‥
「‥別に風呂くらい、一緒に入った事あるだろ?あ、それとも‥ちんちん小っちゃいのか?」
俺が「わかったぞ~」とでも言う様に笑うと、途端にユイナは顔を真っ赤にしたんだ。
ふふ、図星だったのかもしれねぇな。
「な、何言ってるの。ほら‥お風呂入るよ、ワイセン!」
ユイナはそう言うと、慌てて俺の背中を押す様にして浴室へと向かう。
‥まぁ、レンタルハウスの構成は同じだ‥浴室とかの場所は知ってるよな。
ともかく‥俺とユイナは浴室へと向かったんだが‥まぁ、なんだ。
‥よくよく考えたら、風呂にお湯‥張って無かったんだよなぁ‥。


 
関連記事
もくじ  3kaku_s_L.png タルタル協奏曲
もくじ  3kaku_s_L.png 星芽寮交響曲
もくじ  3kaku_s_L.png 小説・短編
もくじ  3kaku_s_L.png ショート
もくじ  3kaku_s_L.png 未整理
もくじ  3kaku_s_L.png リンク
もくじ  3kaku_s_L.png 作品案内
もくじ  3kaku_s_L.png 管理人より
  • 【その12『やっぱり尻が好き・二人は‥編 1』】へ
  • 【その14『やっぱり尻が好き・二人は‥編 3』】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【その12『やっぱり尻が好き・二人は‥編 1』】へ
  • 【その14『やっぱり尻が好き・二人は‥編 3』】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。