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ショート

その26『フィリスとモンクの兄弟』

 ←その25『戦士マイアスの場合・後編』 →その27『フィリスとモンクの兄弟 その2』
「本当にごめんなさい!」
僕の目の前で、本当に申し訳なさそうな顔をして、謝り続けている彼。
名前はワランツ‥さっき出会ったばかりの人だけど、本当に優しい人で‥
あ、でもちょっと気弱なところもあるのかな?‥ちょっとモンクらしくない、って言えばそうなのかもしれない。
まぁ、それはともかくとしても‥うーん、そこまで気にすることは、無いと思うんだけどなぁ。
「そんなに気にしなくても。大丈夫、代わりのモンクさんも見つかったし」
流石に平謝り過ぎるワランツに、僕の隣にいるモンク‥ああ、こっちのモンクはモランだよ。
モランもワランツと同じようにおとなしめの優しい人で、ちょっとモンクらしくないよね‥ん?
こんな事を言うと、僕はモンクに対して一体どんな人物像を抱いているんだ‥なんて言われそうだけど‥ま、まぁまぁ。
「うんうん、兄ちゃんの言うとおり。だからね、ワランツ‥急いでるんでしょ?戻ってあげて」
もう一人、モランの隣から声を掛けてきたのは‥モランの弟さんで、カラン。
カランも‥ふふ、やっぱり優しいモンクなんだよね。
‥モンクらしくないかどうかはまぁ、もう良いとして。
「そうそう、二人の言うとおり。そもそも主催者がまだ来ていないし、代わりだって見つかったし。
 あ、主催者には僕からもちゃんと言っておくから‥ね?」
最後に僕がそう言って、おまけににっこりと微笑んで、と。
‥折角可愛いモンク‥ワランツと知り合えたのに、もうお別れ‥というのは寂しいけれど。
でも‥きっとまた会う事もあるよね、うんうん。
「ありがとう‥。フィリス、どうか‥よろしく伝えてね」
ワランツは、僕の言葉に嬉しそうな顔をして‥更には「よろしく」という言葉と一緒に、僕の手を握りしめたんだ。
わぁ‥僕、これだけでもう、よろしく頑張っちゃうんだから!
「それでは‥ごめんなさい、お言葉に甘えて‥失礼するね」
ワランツは、本当に急いでいたみたい。
僕の手を握りしめた後、深々と一礼した‥と思ったら、いそいそと鞄から呪符デジョンの札を取り出して。
そして‥すぐに呪府デジョンの札を高く掲げたんだ。
‥ワランツの体が、闇の光に包まれた‥と思った時にはもう、その光すらも消え去ってしまって。
辺りには、ただ夕闇が‥漂っているだけだった。
‥‥あ、ワランツに握りしめられた、手の暖かさも‥残ったかなぁ。

 

さて‥落ち着いたところで、状況説明をするね。
ここはラバオ‥バストゥークから海を越えて南西にある、セブウェル島‥そこに広がる西アルテパ砂漠の一端にある、オアシスの集落だ。
勿論、周囲が砂漠だから‥日中はすごく暑いし、日の落ちた夜は‥恐ろしい寒さがやってくる。
今はまだ、夜が更け始めた頃だからか‥気温は少し落ちた程度で、過ごしやすく感じる位だけれど。
とにかく、早めにテントの中へと入った方が良いのは確かだ。
‥まぁ、何も言わなくても‥僕達三人は、同じテントへと向かって歩いているんだけどね。
あ‥そうだった、自己紹介とかもしておかないと。
僕はフィリス・ラフィリス、タルタル族の男で、専ら白魔道士をしているんだ。
チャームポイントは、長い金髪を首の後ろで縛っている所かな‥って、そういう話は別に良いかな?
でも‥これは話しておいた方が良いかもしれない。
えっとね‥ふふ、僕は男だけど男好きなんだよね‥それと、えっちな事が大好き!
ほら、男だったらえっちな事は大好きなものでしょ?僕の場合は、その対象が男だった、ってだけだよ、うんうん。
で‥僕と一緒に歩いている人達は‥モラン・ラユランとカラン・ラユラン。
二人は兄弟でね、更に同じモンクなんだけど‥ふふ、凄いんだよ?
何が凄いって‥たとえばその髪とか。
お兄ちゃんのモランは、金髪をツンツン立たせてるんだけど‥弟くんのカランは、銀髪をツンツン立たせてるんだ。
兄弟で髪の色が違うのは、多分お父さんとお母さんの髪の色が違うから‥なんだって。
よく見てみると、髪型以外の‥たとえば顔つきだとかは、兄弟だけあってよく似てるしね。
それでもやっぱり、髪の色の印象って大きいから‥二人が兄弟だ、って初めて聞いた時にはびっくりしたよ。
‥うん?あ、そうそう‥二人とはね、今日会ったばかりなんだ‥おまけに言うと、さっき別れたワランツさんもね。
僕達四人、本当は‥ここラバオに呼ばれてやってきたんだ‥さっきチラっと言った、主催の人にね。
え?何の主催なんだって?‥えっとね、このアルテパ砂漠に居る、あるNM‥ノートリアスモンスターを討伐するのに、力を貸して欲しい‥って言われてね。
まぁ、本当はみんなが集まるのは明日で‥別に今日ここに居る必要は無かったんだけど。
僕は特に用事も無かったし、早めにやってきて、ゆっくりと過ごそうかな‥なんて考えていてね。
モラン達も、この近くで他の用事があったり‥あるいはコンディションを整えるために、早めに来た‥とかだったり。
で、僕達は勿論、お互いの顔も知らなかったんだけど‥なんとなく「同じ主催に集められた仲間かな?」なんてお互いに思ってね。
‥まぁ、ここ最近はラバオも、人が少なくなってきたからね‥ああ、ここで言う「人」っていうのは「冒険者」って意味だよ。
とにかく、人の少ない中で、ある程度腕の立ちそうな‥更には相応の装備をした人が居れば、「もしかしたら」って思うよね。
で、それなら‥って思った僕から、それぞれ話しかけてみてね‥で、やっぱり仲間だって分かったんだ。
ふふ、仲間と分かってからは‥それはもう、色々とおしゃべりをして、いっぱい仲良くなったんだよ。
三人とも‥いい人ばかりでね、これだけでも「ここに来て良かった」なんて思ったよ、うんうん。
ただ‥残念なのはワランツだね。
何でも、急遽リンクシェルリーダーから「助けてくれ」って言われたみたいで‥さっきのやりとりがあって、戻って行ったんだ。
助けて欲しい内容から、多分明日には戻ってこれない‥って事も分かってね。
まぁ‥NM討伐については、代わりのモンクさんが見つかったみたいだし‥それに。
きっとまた会える‥そんな気がするんだ、うん。

「‥ふぅ、そろそろ外も寒くなってきたね‥テントの中が暖かいや」
「うん、本当に良くできたテントだよね」
「そうそう、確かこのテントには防寒用の魔法が掛けられているらしくって‥」
宿屋代わりのテントの中に入った僕達は、用意してある寝袋の上に座り込むと‥何気ない会話を始める。
夕食はさっき済んだところだし、外は寒いから‥出かけることも億劫で。
あとはまぁ、夜が更けるのに従って、ゆっくりと眠るだけだね。
‥いやいや。
折角のテントでお泊まり!
更には可愛いタルタルの男の子たちといっしょ!
‥ここは一つ、えっちぃ話に持って行くしかないでしょう!
そしてゆくゆくは‥なんて、そこまではあんまり期待していないけれど、ね。
そりゃあ勿論、そうなったら嬉しいなぁ‥とは思うけれど、さっき出会ったばかりだし。
あ、念のために言っておくけど‥一緒のテントで寝ることになったのは、勿論僕の提案!‥じゃあ無いからね。
みんなで一緒に寝ませんか?ってお誘いを掛けて貰ったのは、モランからなんだ。
ふふ、出会ってから一杯おしゃべりして、仲良くなったから‥「一緒に夜を過ごしませんか?」なんて言われてね。
うん、さっきも言ったけど‥ここアルテパ砂漠は夜が冷えるから、お出かけなんてできないし‥
そうなると、こうしてテントの中で楽しくおしゃべりするのが一番、だものね。
という訳で、僕達は急遽大きめのテントを借りる事にして。
そして今‥三人とも寝袋の上に座り込んで、おしゃべりをしているんだけど‥
話の内容と言えば、他愛のない話ばかり。
最近どんな所に行っただとか、どんな美味しいものを食べただとか‥
勿論、そういう話で盛り上がるのも良いんだけれど‥物足りない、全然物足りない!
もっと‥こう、えっちぃ話をしながら、二人が顔を朱く染めていく様な‥
いやいや、でも急にそんな話をしだしたら、おかしいだろうし‥きっかけ、きっかけ‥うーん‥
「そういえば、たまたまかもしれないけど‥モンクばかり集めるのには、やっぱり理由があるんだよね‥?」
ふと、モランが考え込むように言った、その言葉に‥僕は耳をそばだてる。
‥とりあえず、えっちな話のきっかけは置いとくとして‥確かにそうなんだ。
モラン兄弟は勿論モンクで、帰ってしまったマランツもモンクだったし‥あ、僕は白魔道士だけどね。
おそらく主催は18人程度集めるつもりなんだろうけれど‥それでも既にモンクが三人と、比率的には多いと思うんだ。
‥うーん、敢えてモンクばかりを集める理由‥かぁ。
戦うNMに、勿論関係があるんだろうけれど‥そのNMの事を、僕も詳しくは知らないんだ。
ん‥そうか、モンクといえば拳‥拳で殴るのが効くNM‥って、ちがうなぁ。
たしかサソリタイプのNMだ、っていうのを聞いているし‥‥あとは‥うーん‥‥もしかして?
「‥短期決戦を狙うため‥とかかな?‥ほら、モンクが一斉に百烈拳!とか」
百烈拳と言うのは、モンク特有の技で‥恐るべき早さで何度も何度も拳を繰り出す、凄い技なんだよ!‥短時間しか続かないけどね。
でも、例え短時間でも‥複数人集まれば、大きな力になる‥。
そんな瞬発力のある火力で以て、一気にNMを屠る!‥とかかなぁ、なんて思ったんだよね。
いや、勿論モンク以外にも瞬発力を持ったジョブは居るけれど、ね。
「ん‥なるほど、それは一理あるかもしれないね。
 NMの攻撃が強すぎるとか、そういった理由から‥長い間は戦えないとか‥とにかく短期決戦が必要なケースなら‥」
僕の考えに「なるほど」とばかりに頷いて、更にそこから考えを進ませるモラン。
モランの話を聞くと‥うん、短期決戦必要論は、僕も納得できる。
‥まぁ、ここで考えなくとも、明日になれば主催が説明してくれるんだろうけど‥ふふ、あれこれと想像しておしゃべりするのも楽しいよね。
「短期決戦かぁ‥ぼく、ちゃんと動けるかなぁ‥」
そんな言葉と共に、不安そうに一つため息をついたのは‥弟くんのカランだ。
確かに、普段あまりしない動きをする‥しかもそれがNM戦という大事な場面となると、不安にもなるよね。
正直言うと、僕だってプレッシャーとかに弱い方だし。
‥ホントだよ?
「ふふ、大丈夫だよ。明日、NM戦の前に軽く組み手でもして、身体を温めよう」
さすがはお兄ちゃんのモランだ。
不安そうな弟くんに、にっこりと話しかけて‥不安を解きほぐそうとするんだから。
‥って、それよりも!
そう、大事なのは‥モランが言った内容だよ。
組み手‥二人で戦う‥ん、これは‥これはッ!
ズバリ‥‥ちゃーんす!ちゃんす!‥僕は見つけたよ、話の糸口を‥ね。
「ね、組み手っていえば‥二人は真剣に戦った事とかはあるの?」
あくまで「そういえば」「ふと思ったんだけど」とでもいう風に、僕は二人の話に割って入った。
うん、あくまで会話の中で偶然に思いついた、という風にね‥‥って、僕は演技ヘタな方だから、わざとらしかったかもしれない‥。
「真剣に‥って、真剣勝負って事だよね?‥ここ最近は無い‥かなぁ」
僕の問いかけに、モランは「どうだったかな?」とでも言う様に首をかしげて考えた後‥そんな答えを返してくれる。
‥まぁ、この答えはYESだろうとNOだろうと、少しの軌道修正で済むから‥大きな問題は無いんだけど。
それよりもなによりも、僕の言葉は怪しまれずには済んだみたい‥それは良かったかな。
‥‥いや、逆に言うと‥「この会話で何を怪しむの」って言われそうだね‥ヘンにこだわるのはヤメにしよう。
「昔はよく、二人で勝負したもんだよね、兄ちゃん」
カランも話にノってきてくれたみたいだし、ね。
しかし‥勝負かぁ。
きっとこう、男の子さながらのえっちぃ勝負を‥げふんげふん。
‥今はまだ、その話題を切り出すときじゃあ無いよね。
とりあえずは、次の話へと進もう‥うんうん。
二人は最近勝負をしていない、となれば‥‥
「なるほど‥じゃあ、どっちが強いか‥なんていうのも分からないのかな?」
そうだ‥二人が戦えば、一体どっちが強いのか。
同じモンクである以上、やっぱり気になるよね。
‥まぁ、普通に考えたらお兄ちゃんであるモランの方が強い、って考えそうだけど‥いやいや。
「うーん、腕前は似たり寄ったり‥かな。兄としてはちょっと恥ずかしいけど」
「そんな事ないよ!兄ちゃんの方が、ぼくなんかより強いもん」
うん‥ふふふ、やっぱり二人とも優しいんだよね。
モランも、カランも‥「自分の方が」とは言わないんだもの。
それに、そう言った時の二人の表情だって‥凄く良いんだよ?
モランは恥ずかしそうに「弟と良い勝負」と言って‥カランは真剣に「兄の方が強い」と言って。
本当に‥もう、可愛いんだから!
「ふふっ、二人とも兄弟思いなんだね。でも、そうかぁ‥二人のモンクとしての腕前は互角なのかぁ」
とりあえず‥二人の言葉や表情に、敬意を表して。
二人の腕前は互角、という事で一旦話を落とそう‥うん。
まぁ、こんな事言っちゃあ何だけど‥
正直な話、どちらが強いかなんていうのは、僕にとっては「どうでも良い事」なんだ。
そう、本当に聞きたい‥いや、持って行きたい話題は‥これから言うんだから。
「‥あ、それじゃあね‥『男』としてはどっちのほうが強いのかな?」
‥最初から直接えっちぃ事を言っても、引かれる可能性が高いだろうし。
だから今は、ゆっくり少しずつ‥えっちぃ話題へと話の矛先を向けさせるんだ。
まだ、この質問だけだと、到底えっちぃ話題には思えないけど‥それはこれからの話の持って行きようだね。
『男として?』
僕の言った言葉の意味が、二人には今ひとつ‥ピンと来なかったんだろう。
二人とも、首をかしげて‥まるでハモった様に言葉を返してくる。
‥こういう所は、ホント兄弟だね‥うんうん、可愛いし。
‥‥まぁ、モンクとしての腕前で優劣が付け難いなら、別のこと‥「男」としてならどうか‥っていう話の流れは、
ちょっと無理があったのかもしれない‥‥けど、とりあえずは上手くいきそうだ。
よし、それじゃあそろそろ本題に‥‥‥入る前に、もう一つだけ。
「そう、『男』としてね。たとえば‥っとその前に、二人は恋人とかは居ないの?」
僕はにっこり‥とまではいかないまでも、うっすらと微笑んで尋ねる。
いや、こういう話って‥ほら、真顔ですると、答えづらいものじゃない?
だから、ちょっとだけにこやかに微笑んで‥ね?
あ、それから僕が敢えて「彼女」と言わずに「恋人」と言ったのは、もしかしたら「彼氏」が居るかもしれ‥‥無いよねぇ、それはナイナイ。
まぁ‥彼女にせよ、彼氏にせよ‥どちらにせよ居たなら、その時は‥‥その時は‥‥‥うーん。
と、とにかく‥どちらも居なければいいなぁ、って思いながら、僕は尋ねたんだ。
すると‥‥
「えッ!?‥こ、恋人は‥その‥‥恥ずかしいけど、居ないんだ‥」
まずはモラン‥一瞬驚いた後、露骨に顔を朱くして‥照れくさそうに指先で頬を掻きながら答えたんだ。
‥ふふ、この様子だとどうやら、恋人は居ない‥みたいだね。
さて、それじゃあもう一人‥カランの方はどうなのかな?
ぼくがそっと、カランの方へと視線を向けてみると‥
「え、あ‥‥ぼ、ぼくも‥その‥‥。ね、フィリスは?」
はっきりとは答えなかったけど、モラン以上に恥ずかしがってみせるカラン。
この様子だと、カランも居なさそう‥な感じだね。
‥っと、今度は僕が答える番か‥まぁ、当たり前の流れだよね。
「あは、人に聞いておいてなんだけど、僕も居ないんだ‥へへ」
そう、僕も恋人は居ないんだ‥目下募集中なんだけど‥うーん。
‥そのね、えっちな事はするんだけど‥「この人と一緒に居たい」って人とはまだ、巡り会えて居ないんだよね‥。
ん‥「巡り会う」なんて大層な事を言ってるからダメなのかな‥‥高望みをしてる訳じゃあ無いんだけど‥。
でも、きっといつかは‥うん。
ととと、僕の事なんかよりも、話を進めよう‥うんうん。
「なんだぁ、だったら一緒だね」
「ふふ、わたしはてっきり、フィリスなら恋人居るのかな、なんて思ったけど」
僕の答えに、二人は一瞬顔を見合わせて、微笑んでいるんだから。
‥でも、不思議だね‥二人が微笑んでいても、「馬鹿にされた」「笑われた」なんて言う様には思えないんだ。
うん‥とても無邪気で、可愛い笑顔を見せてくれるんだもの。
思わず僕も笑っちゃうくらい‥‥照れ隠しとか言われそうだけど‥。
「そんな風に見えるかな?僕って結構そういうのが苦手で‥って、それよりも」
くすりと笑って見せた僕だったけど‥すぐにその表情を改める。
まるで「そうだなぁ」とでも言う様に、考え込むそぶりを見せて‥そして。
「恋人が居ないなら、『男』としての勝負は‥うーん‥そうだ!たとえばね、ちんちんはどっちが大きいの?」
正に「思いついた!」とばかりに、さりげなく微笑みながら言ったんだ。
流石に「ちんちん」っていう言葉を言うときは、自分でも少し恥ずかしかったけど‥
ここで動揺してちゃあダメダメ。
あくまでさりげなく、何の変哲のない話題として言ったんだよ、とばかりにね。
ふふ、邪心のかけらもない‥とでも言う様な微笑みを見せるのがポイントだ!
‥まぁ、それはともかくとして‥ぼくがちんちんの大きさを話に持ってきたのは、勿論話題をえっちぃ話へと進めるため、もあるんだけど‥
それに加えて、ある「きっかけ」があったから‥かもしれない。
その「きっかけ」というのはズバリ‥二人のちんちんは大きいから!
と、言うのも‥そう、僕が二人と知り合ったときの事なんだけど‥
丁度お昼過ぎの、一番暑い頃‥僕はオアシスの縁で、砂に腰掛けて‥水に足を浸していたんだよね。
うん、足に感じる水の冷たさが気持ちいい‥なんて感じながら。
そうしたらさ、オアシスの少し離れたところで‥二人が水浴びをしていたのが見えたんだよね。
‥それも、パンツだけの姿で!
タルタル族なら誰もが着る、あの白いパンツだよ?水に浸かるとうっすらと透けちゃうんだよ?
水着ならともかく、あの白いパンツで水浴びをするなんて‥!
もう、僕が目を皿のようにして二人のパンツを見ていたのは言うまでも無いよね。
あと、おまけにじりじりと‥二人の方へと身体を近づけていったのも。
‥で、その時僕が見た限りでは‥二人のちんちんの大きさは、おそらく標準以上のクラス。
流石に兄弟で水を浴びている際に、既にちんちんが大きくなってた‥って事は無いと思うし。
そうなると、あのずっしりとした長さと太さのちんちんが普段の大きさって事になる‥。
おまけとばかりに、水浴びの後‥何気なく始めた水の掛け合いに、ちんちんがぷるぷると揺れて‥もう、本当にえっちぃんだから。
‥いや、本当にえっちぃのは僕なんだけどね‥。
と、ともかく‥だからこそ、ちんちんの話が自然と出てきた‥のかもしれない。
さてさて、そんなちんちんの話は‥果たして上手く進むかな‥?
「ち、ちんちんって‥そ、そんなの、比べたことも‥‥い、いや、そりゃあ小さかった頃はあるけど‥」
「だってもう‥ね?ぼく達も大きいし‥」
内容が内容だから‥だね、頬を朱く染めた、恥ずかしそうな表情で‥顔を見合わせている二人。
ふふ、一体ナニが大きいのかな?‥とかツッコミを入れたくなるけど、そこは我慢我慢。
ゆっくりでも、じっくりと話を進めなくちゃね。
とりあえずは、もう一つ‥起爆剤になるような話を投げ入れてみるとしよう。
そう考えた僕は、早速腕を組み、目を閉じると‥納得するように頷いて見せたんだ。
「そうだよね‥やっぱり兄弟でも、大きくなったトコは比べないよね」
‥一応言っておくけど、僕だって分かってるんだよ?二人が普段のちんちんの大きさを想定して言っていたことは。
でもね、今は敢えて‥わざとらしく!勘違いしている風を装うんだ。
そうする事で‥ふふふ、二人も意識しちゃうから‥ね、きっと‥‥‥多分。
「お、大きくなったトコって‥な、何言ってるの、フィリス」
「そ、そうだよ‥そういうのって、その‥比べるものじゃあ‥」
よし、僕の思った通り‥二人は僕の出した「大きくなったトコ」という言葉に反応したんだろう。
二人とも、慌てる様な、びっくりする様な‥そんな表情を見せるんだから。
‥でも、どちらかというと‥少し「引いている」感もある‥。
このままじゃいけない、ここは一転して、食いついてくるような話をしないと‥!
「ううん、大きさは大事なんだよ!女の子を喜ばせてあげるためにも、ね」
次に僕が切ったカードは、ズバリ「女の子」‥とのえっちの話だ。
とはいえ、内容からしてもある意味デリケート‥繊細な対応が必要になる話だし‥
あくまで笑いすぎず‥かといって真剣すぎない、丁度中間くらいの表情で、僕は話を切り出した。
「お、女の子を‥って、フィリス‥その‥‥したことあるの?」
お、まずはモランがノって来たね。
軽く身を乗り出すようにして、僕にアツい視線を送ってくるモラン。
興味津々、っていう感じだけど‥ふふ、そんな真剣な表情が、ツンツン頭と合わさると‥とっても可愛いね。
「うん、前に付き合っていた子とね。二人は‥無さそう、かな‥?」
とりあえず、僕は何気なく‥それこそ「たいした事じゃない」とでもいう風に答える。
‥一応言っておくけど、僕はウソなんかついていないよ。
僕だってこう見えても17歳、女の子とだってしたことはあるんだからね。
‥なんて言ったら、モランは16歳だし、カランは15歳‥ちょっと失礼になっちゃうね‥。
と、ともかく。
僕は話を繋げるために、「二人は無さそうかな?」って言うのと一緒に‥二人の様子を眺め見たんだ。
モランは静かにこくりと頷いて‥そしてカランは‥
「うん‥無いよ。‥ね、フィリス‥女の子とするのって、気持ちいい?」
よし、カランも話にノってきたみたいだ。
女の子とした事が無いなら‥それはやっぱり気になるよね。
‥まぁ、それがどう気持ちいいのか‥それを表現するのは難しいけれど‥。
「そりゃあね、気持ちいいよ。‥二人とも流石に、手ではしてるでしょ?‥あれの何倍も気持ちいいんだから」
「な、何倍も‥」
とりあえず、とばかりに僕は「よくある表現」で「何倍も気持ちいい」って言ったんだけど‥
ふふ、モランには効果覿面だったみたい。
生唾を飲み込みながら、僕に聞き返してきたんだから。
よし‥そろそろ頃合い、かな?
「その様子だと‥ふふ、もっと知りたい?えっちなこと」
興味有るよね?とばかりに‥僕は二人に向けて言葉を投げかける。
きっと‥きっと今なら「良い返事」が期待できるハズだから。
「し、知りたい‥」
「ぼくも‥」
よし‥よし、よしッ!
二人とも、言葉は勿論だけど‥体勢にも「乗り気」なのが現れてる。
上半身を乗り出すようにしながら、僕をじっと見ているくらいだもの。
ここまで来たら、あとはなんとでも‥いやいや。
ある意味、ここからが大事だよね‥うん、気を引き締めていこう。
「ん、それじゃあ‥二人とも服を脱ごっか。あ、勿論僕も脱ぐから」
それじゃあ、とばかりに僕は立ち上がると‥そっと服を脱ぎ始める。
‥とは言っても、着ている服全部を一気に脱ぐ訳じゃないよ。
あくまで「脱ぐ気」を見せるために‥僕は上に羽織っている服を脱いで‥と。
「え‥でも‥その‥」
と、僕が「脱ごうか」と言った途端に‥モランがそう言って、及び腰な姿勢を見せたんだ。
まぁ、やっぱり‥人前で脱ぐっていうのは‥ね?流石に気が引けちゃうよね。
‥とはいっても、勿論ここで引き下がる僕じゃないし、そもそもモランの言葉だって予測の範疇内だ。
そんな時には‥こう!
「恥ずかしがってちゃ、えっちなんてできないよ?
 本番は、女の子の前で脱ぐんだから‥男の子の前で脱げないようじゃ、ね?」
言葉はちょっと強めだけど、勿論キツい口調で言った訳じゃあないよ。
優しく、微笑みながら‥諭すように、ね?
そうすれば、きっと‥
「それは‥その‥そうだけど‥」
ふむむむ、モランはまだ‥恥ずかしがっているみたい。
もじもじする様な、そんな様子を見せていて。
でも、もう少し‥そう、もう一声有れば、きっとモランだって‥と、僕が考えていたその時。
「わ、わかった‥ぼく、脱ぐね」
弟くんのカランの方が、すっと立ち上がると‥そう言って服を脱ぎ始めたんだ。
上に羽織っている服をばっ、と脱いで‥シャツまで脱いで。
カラン‥良いね、実に男らしく、そして可愛い‥良い脱ぎっぷりだ。
これならきっと、モランだって‥!
「カ、カラン‥‥ふぅ、わかった、わたしも脱ぐよ」
ふふ、カランの脱ぎっぷりに、モランが負けたみたいだ。
モランも立ち上がると、ゆっくりと‥服を脱ぎ始める。
これで‥よし。
もうすぐ二人の裸と‥そして‥ふふふ、えっちぃ事ができる!
それを考えると、もう‥今にも僕のちんちんが大きくなりそうだけど‥もう少しだけ我慢、我慢‥。
流石に脱いだ途端に大きくなってちゃ、訝しがられるものね。
それでも‥楽しみだ。
こんなに可愛い兄弟二人を、一度に相手できるなんて‥果たしてどうなるのやら。
まぁ、とりあえず‥とりあえずは‥
‥僕も服を脱がなくっちゃ、ね?


 
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